最近、世間で話題の種となっている富士山へ登ってきました。世界遺産登録間際ということで、今日本で一番熱い山ですな!
雪の富士山は今年2度目。・・・そう、今年の初戦の相手が富士山だった。。。あの時は暴風で山頂までたどり着けなかったので、満を持してのリベンジ編!!今回も懲りずにボード背負っていきました。
言わずと知れた日本最高峰。この山だけは残雪期に仕留めておきたかった。。。天気に少々不安がありましたが、これを逃すともう雪が溶けてしまうので、仲間のお誘いを受けて2度目の挑戦!
もう冬富士は天気次第。晴れてても風が強ければアウト。。。今回は果たして、、、
2013年初戦のリベンジ戦、残雪期の富士へ―――
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【日程】
2013年5月12日 快晴
【コースタイム】
富士吉田口5合目(5:45)→6合目(6:20)→7合目鳥居荘(8:00)→8合目富士山天拝宮(9:55)→山頂(13:05)→富士吉田口5合目(17:40)
さかのぼること5ヶ月前。。。
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2013年の初戦が冬の富士山でした。この時は1合目から登れるところまで登って雪上訓練という趣旨だったので、あまり登頂は目指していなかったのですが、、、それでもいざその姿を目の当りにしたら、やっぱり雪の富士の山頂にも立ってみたいなぁ~と、、、
1月の挑戦は暴風で7合目手前で撤退。悔しさもまぁあったけど、そんなことよりも冬富士の神聖な雰囲気に感動してしまい、冬の間にまた登るつもりでいました。・・・が、あれよあれよと残雪期を迎えてしまい、もう今年は無理か…なんて思っていたら急きょ招集がかかり―――
そんなわけで、雪が消える前にリベンジ戦に挑んできました!今回はガチで登頂目的です!!ボード背負ってますが、ガチです!w
ではリベンジ戦、スタート!!
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スバルライン途中の展望台からおはようございます!見事なまでの雲海と朝焼け。
えぇ、はい。今回は登頂目当てのため、ちょいとズル(?)をして5合目まで車移動。まぁ前回はちゃんと1合目から登ったんで、今回はその続きってことでね。 (セーブポイントから再開や!)
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富士吉田口5合目に到着。実はこの2日前に雪が降って、前日はスバルラインが4合目までしか開通していなかったのですが、朝来てみたら運よく5合目まで開通してくれてました。標高はすでに2400mほど。ここ富士吉田登山口は富士山の中でも一番有名だから来たことある人も多いんじゃなかろうか。
この時期はこんな感じで閑散としてます。駐車場も車は10台ほど。
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因縁の相手、富士山いきなりご登場~!世界遺産登録の話題で、すっかり時の人やね。今シーズンは激混み必須の富士山。そういう意味でも、シーズン前に来れてよかったかも。
目の前にあるその頂、近そうであれが結構遠いのよ、、、
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標高3776mの日本最高峰、富士山。多少なりとも高山慣れしといた方がいいんで、ゆっくり準備。展望台からは絶景が拝めます!
写真左の雪をかぶってるのが南アルプスの北岳ら。北岳は富士山の次に高い山でっせ。写真右に島みたいにそびえ立っているのが八ヶ岳ね。
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南アルプスの奥をよ~く見ると、雪をかぶった北アルプスも見えました。手前の仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鳳凰山ら南アルプスと奥の北アルプスを見てみると、雪の量が桁違いなのがわかるね。
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この場所に来たのは2年前の夏の登山以来。売店などは当然まだやってなかったですが、トイレは解放されてます。改装されたのか、すんごい綺麗でした。
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ボード背負って6時前にクライムオン!スバルラインは19時でゲートが閉まってしまうので、日帰りの場合はタイムリミットにご注意を!
5合目から6合目まではほぼ平坦な道ですが、こんな感じで道中にはまだ雪があります。この時点ではまだアイゼン不要。
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富士山と言えばやっぱりこの雲海だな~!久しぶりに見事な雲海が見れてテンション上がっとります↑
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富士吉田コースは、進むにつれて先ほどまで見えていた南アルプスや八ヶ岳が見えなくなってしまうのがちと残念。。。
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山が見えなくなると、残りは雲海を楽しむだけ。周りに山がないので、文字通り一面雲の海が広がっとります!雲の上に立つってやっぱ気分いいね!
ただ当然、紫外線が半端ないので日焼け(黒焦げ)必須。
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雲と陸の境界線。そして写真に見える小屋が、前回登った時に通った佐藤小屋。
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6合目途中にあるシェルターも、こんな感じで雪に埋まっちゃってます。ホフク前進で進めばギリ通れるかもしれないけど、、、流石にそんなことするやつはいないよなw
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ってことで、ここからは正規ルートを外れて雪渓方面へ直登。
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6合目までは30分ちょっとで着きます。で、見えてきたこの何気ない斜面。
ここは、そう。。。
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前回、雪訓に利用した斜面。懐かしいねぇ~。。。
富士山の雪は積もるのは早いけど、溶けるのも早い。ここらはすっかり溶けちゃってました。
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6合目を過ぎると7合目以降の山小屋が見えてきます。こうしてみると、山小屋やっぱり多すぎな気が、、、
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周りを見ると、スキーヤーたちも登り始めてました。ちなみに写真は外人さんグループです。冬場でも富士山人気なんだね。
登っている人のほとんどがスキーヤーでした。
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自分たちもここらでアイゼン装着して雪渓を直登開始!!ここからがいよいよきつくなってくる。。。
ちなみに、自分は荷物なるべく軽くしたかったんでスノーシューなしの12本アイゼンだけで挑んだけど、8合目付近までは正直スノーシューがほしかった。。アイゼンでも登れるけど、踏み抜くとひざ上まで埋まって体力削られます。
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序盤はこんな感じのデブリたくさん。この時期ならまぁ大丈夫だけど3月後半とかの融雪期は雪崩の危険もあるんで要注意ですな。
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雪渓を直登~!これが本当に長く感じた。。。先が見えてるのに全然進んでる感じがしないのさ。。周りが広すぎて景色に変化がないからだろうけど、、、
天気は快晴。ただ、問題は前回やられた風ね。この日はこの時点ではほぼ無風と、稀に見る絶好のコンディション!上々の滑り出し。
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ちなみに夏の正規ルートはこの岩壁の上です。夏場に登ったことがある人はわかると思うけど、富士吉田の6合目から7合目あたりって蛇行路の繰り返しで全然面白くない。。。その分、冬場だと雪渓を直登できるから、多少は手っ取り早く進めます。
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気をつけなきゃいけないのが落石。実際、自分たちが登ってる間にも小さい石ころが上から勢いよく落っこちて来て、近くのおじさんに直撃していたりしたんで、、、前方には常に目を向けてた方が良いです。
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この雪渓、なかなかの急登でっせ。写真で伝わるかな。。スノーシューのヒールリフターがものすごいほしくなる坂でした。
ここから先はひたすら雪渓を前進。。。
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登る!
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登る!!
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ひたすら登る!!!
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あんまり近づいてる気がしない、、、orz
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標高も3200mを越えたあたり。この日は奇跡的に風が弱かったけど、独立峰なんで時折強風はどうしても吹いてしまう。ボード背負ってるとたまにあおられるから、それがまた地味に疲れる。。。雪渓では休む場所がないんで、ちょうど脇に鳥居見っけたのでそこで休憩~
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8合目の富士山天拝宮。標高は3250m。
突然ですが、日本で2番目に高い山って知ってます??
正解は南アルプスの「北岳」。この北岳でさえ、標高は3193m。つまりこの時点で日本のどの山よりも高い場所にいるわけ。色々な山を登ってみると、改めて富士山の標高が圧倒的に高いってのがわかるもんですな。
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しばし休憩~。雲も徐々に切れて、麓の街も見えてきました。この日の富士吉田市の天気予報は曇りのち晴れだったけど、雲の上に出ちゃってたんでこちらはずっと晴れでした。天気には恵まれたけど、、、紫外線がとにかく強烈…
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雪渓を見れば、後発隊も続々登ってきてる。大半がスキー背負ってました。皆ペースはぇえ!
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ここから先は雪渓に戻らないで、登山道を正直に歩いて行くことに。・・・と言っても、ロープとかは埋まっているのでどこが正規ルートかはわからないですがw
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先行者のトレース発見!!有難く使わせてもらいます。
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もう何個目かの鳥居。積雪時はこんな感じで埋まっており、陸上のハードルみたいになってます。
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登山道を挟んで逆側の雪渓にも登っている人がチラホラ。こちらはおそらく須走口からアタックした人たち。
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11時、浅間大社境内に入りました。ここから山頂までは浅間大社の所有地になります。地味にこのことを最近まで知らなくって、それまではずっと富士山は国の所有物だと思ってた。。。
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標高3400m付近。高山病はなりにくい体質なのか、高度障害は全然平気なんだけど、ここ最近の体力の落ち具合がひどくって、全然ペース上がらない。。。ボード重いし、微妙に修行と化してる。。
のんびりしてたら雲も上がってきて、若干焦る。。
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山頂の方は相変わらず快晴。この標高に来ても風もそれほど強くない!これならいけそう。
ただ、やっぱりペース上がらない。。。山頂は見えてるのに、あそこが限りなく遠く感じた。。。
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山頂手前、9合目の通称「惑わしの鳥居」。
過去2回登った時はご来光目当てであたり真っ暗だったので、いずれもこの鳥居を山頂だと勘違いしたっけか。。。山頂の鳥居には狛犬様が控えているので間違えないように。
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9合目の鳥居を越えると、山頂直下までテッカテカのアイスバーンになります。アイゼンの歯もしっかり蹴込まないと刺さらない。
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ここまで来るとかなり高度感増しますぜ。たまに軽アイゼンで登ったって人を聞くけど、絶対に12本アイゼンあった方がいいです!ホント、カッチカチやぞ!
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そんなこんなで、ようやく山頂の鳥居到着。予定よりだいぶ時間かかっちったよ。
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13時過ぎ、何とか無事に富士山山頂到着!!!
7時間以上かかってしまいました。。6時間くらいで登れると思ってたんだけど、、、ボードが重いのは抜きにしても体力が落ちすぎている自分にちとガッカリ。。。
若干不甲斐ない登頂な気もしましたが、とりあえず無事に1月のリベンジ達成!お疲れ、自分!
そういえば過去2回はご来光目当てだったので、昼間に山頂に立つのは初でした。この日は暖かくて気温も5℃くらいと快適。途中、半袖で登ってたので帰ってからの日焼けがひどかった。。。富士山の標高になると、雪の照り返しもあって日焼け止めだけじゃ防げない。。
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山頂からの雲海。雲がせり上がってきてたけど、どうにか持ちこたえてくれました。
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13時を過ぎていたので、お鉢めぐりはお預け。剣ヶ峰は眺めるだけに。富士吉田口からだとちょうど正反対の場所にあります。
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ちょうどお鉢めぐりをしている人がいました。夏場だと激混みの山頂も、シーズン前ならほぼ貸切状態。積雪時の富士山は好きなんで、毎年でも登りに来たいくらいです。
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山頂にいたのは30分くらいだったかな。あんまりゆっくりしすぎるとスバルラインのゲートが閉まってしまうので、14時前に下山開始。
アイスバーンになっていたりであんまり滑りはできなかったけど、下山は早いものです。ボード持ってなくても尻セードで一気に7合目あたりまで下れます。
「えっ?ヒップソリ??」。。。相当スピード出て大変なことになりそうなんで、やめた方がいいですw
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雲に一瞬包まれちゃいました。。一気に視界奪われるんで気を付けたほうがいいです。特に雪渓が広大なので、降りる方向を間違えないように。吉田口は途中間違えると須走方面へ行っちゃいます。
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それでもガスったのは一瞬で、この日は当たり日だったようで山の上はほぼ1日中快晴でした。風も終始穏やかで天候に助けられたね。
こうしてリベンジ達成できると、1月初戦の天気に泣かされて雪訓に費やした日も意味があったんだなぁ~と思える。
長くなってきたので帰りの道中は省略~~
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17時半過ぎ、富士吉田5合目に帰還。夕方になると再び雲も下がって、空も柔らかいブルーに。昼間の紺色の空も好きだけど、夕暮れ時のこの淡い青色がとにかく好きなんさ。
無事に下山できてホッとした。。今回はなかなか緊張感のある登山でした。
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5合目の展望台からの夕日と雲海~。これも素晴らしい絶景!観光客の皆さんも歓声上げてました。流石に日本最高峰、雲海は他の山をはるかにしのぐ素晴らしいものがあります。アルプスとかいろいろな山に登ってると富士山ってつまらない山に思われがちだけど、やっぱり日本が誇る山!自分は大好きです。
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今回は暖かく迎えてくれた富士山。近いようでなかなか遠い山頂、雪渓の急登は思ったよりもきつかったけど、登り応えあって楽しめました!
これで1月2日の1合目からの登山と合わせれば、一応下から上まで登ったってことになるんで富士山コンプリート!直前で決まったリベンジ戦でしたが、流石に連敗は避けたかったんでホッとしております。
今年は雪が溶けるのが早いらしかったので、バックカントリーとしては不完全燃焼に終わった今回。来年はルートでも変えてまたボード背負って登ろうかって話してます。
世界遺産登録で今話題の富士山。今年の夏は絶対混むぞーw シーズン中の週末に登るなら覚悟しておいた方がいいかもしれません。雪山装備持ってる人なら5月中に登ってしまうのがおすすめかも。
今年初戦の清算もできて、気持ちよく夏のシーズンインを迎えられそう。ただ、このままだと夏の縦走に耐えられそうな気がしないんで、合間見つけて体力戻して行こうかと思ってます。(最近、食べ過ぎだし、、)
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以上、積雪時の富士登山、リベンジ編でしたー
おしまい