雪山シーズンもようやく終わって、瞬く間に春が過ぎ、気がついたら梅雨に入っちゃいましたね。
ここ2週間ばかりは近場の低山にまったり登って充電期間に当てとります。先週は久しぶりに丹沢に繰り出して表尾根歩いてきました。ゆったり山に登っていると、いろいろ考えることも多くって、、、
ふと思い返して見たら「今年の冬は思った以上に雪山攻めたなぁ~」と。。。単純な登山回数で言えば、昨年よりもペースは落ちてると思いますが、1つ1つの山旅が濃すぎたので、ちょいとここらで振り返ってみました。
もう5月も終わりということで、あと1ヶ月で2013年の半分が終わってしまうわけだけど、雪山にばっかり登ってると季節感が妙にずれますな。長い冬に短い春でしたよ。
2013年これまでの山旅を振り返る―――
まず、先週の話をちょこっと。
先週は丹沢表尾根を歩いてきました。丹沢表尾根はヤビツ峠から塔ノ岳へたどる尾根道で、道が整備されて歩きやすく、展望も最高なので都内近郊でも屈指の人気コースとなっています。このコースを歩くのは3度目だったのですが、今回の登山は少し特別で、、、
実は1周年記念のアニバーサリー登山でした。
新しいメンバーも数名加わり、、1年前と全く同じコースを歩いた表尾根。いろいろ思い返すことも多く、普段とは趣旨が違う登山でしたが、素敵な仲間に恵まれて楽しい登山でした。企画してくれた女性御二方にはただただ感謝。
この表尾根のアニバーサリーは毎年やるかもってことなので、2014年は何人に増えているのか、今から楽しみだなw
このアニバーサリー登山、いつものようにサクッと記事を書いてみたのですが、前年の内容とほとんど同じになっていたのでアップはやめましたww
コース詳細は前回の記事を参考にしてください。個人的にも大好きなコースで、登山駆け出しの人には必ずと言っていいほど教えてるルートです。おススメですぜ!
で、ここからは今年前半戦の振り返り。
2013年の冬はスノーシューやらBCザックを買い揃えたこともあって、とにかく雪山三昧の日々でした。今日まで山に繰り出していた日数を数えてみたら、ざっと29日。実はその3分の1くらいがすでに登っている山だったりしたのですが、それでも積雪時に登るのは初だったりと同じ山でも違う感動を味わえて楽しいシーズンでした。
以下、今日までの山旅をいくつかピックアップしてます。雪山中心なのはご愛嬌。
では、どうぞ~~~
【2013年前半戦振り返り】
まず今年の1発目が1/2の富士山でした。初っ端から日本最高峰に挑むとは思わなかったけど、暴風によりあえなく撤退したのはほろ苦い思い出w
ただ、初めて1合目から富士山アタックできたのと、余った時間を雪上訓練に費やせたので、自分としては価値ある山旅でした。この時、絶対に今年中にリベンジすると誓ったわけだけど、なかなか行く機会がなく、結局それが果たされるのは残雪期の5月でした(後述)。
自身3度目の谷川岳だったけど、冬場は初。初スノーシューデビューということで、本当なら山には登らず一ノ倉沢をハイクするだけのはずだったのですが、絶好の天気と言うことで鳴り物入りで登頂しちゃいました。
この時見た景色がとにかく感動しちまいまして、これ以降、雪山への思いが一層強くなった気がする。去年の1月は2日間しか山に登らなかったのに、今年の1月は計6日と急ピッチで登ったのは、まぎれもなくこの谷川岳のせいだなw
位置的に天気が崩れやすい谷川岳ですが、天気さえ安定すればそれほど難易度も高くないです。アイゼンなしのスノーシューだけで登頂できました。
東京都の最高峰雲取山。ここは昨シーズンの冬にも山小屋泊で登りましたが、今年は人数も増やして13人で登ってきました。雲取山は冬場しか登ったことがなくて、初めてアイゼンを履いた場所でもあるので、自分の中では雪山と言うイメージが強いです。
2日とも天気が良かったのですが、この時の下山中に膝を壊しちまいまして、それ以降、しばらく膝サポーターのお世話になりました。膝の酷使はあかんね。。。
雑誌で目にしてから気になっていた日光の雲竜渓谷へ。日本屈指の大氷瀑はとにかく迫力ありすぎて、怖いくらいでした。時期もちょうどピークだったので、氷柱・氷瀑と氷の世界を堪能~♪
登山ではないですが、道は凍結している上に割と距離もあるので、雪山装備で挑まないと危険です。簡単に行ける場所ではないけど、それだけに最深部で待ち構えている巨大氷瀑に出会えた時の感動はものすごいものでした。日本屈指の氷瀑スポット、おススメです!!
憧れの山、白馬岳を眺めに白馬八方尾根へ。夏に登った白馬三山も惚れ惚れする姿でしたが、雪化粧をまとった白馬岳がこれまた綺麗でカッコ良かった!白馬岳は今のところ1番好きな山で、去年の夏の白馬縦走は今も色あせることのない思い出深い山旅。今年の夏もチャンスがあれば登りたいと思ってます。
この西穂高独標が、この時点では過去最高の難易度だったかな。滑落事故で何度もニュースに出てたし、登る前はかなり緊張したけど、山頂からの展望は素晴らしかった。特に感動したのが白山!!真っ白な島のように浮かび上がる姿が神々しくて、すぐに「登りたい山リスト」に追加しましたw
天気にも助けられ、独標までなら意外にすんなりと行けました。岩場にも慣れて、いつかは雪の西穂高山頂に立ってみたいものです。
今シーズンの雪山を振り返ってみて、展望で言えばこの四阿山が一番だったかもしれない。スタート時は曇ってて先行き不安だったけど、山頂手前で一気に晴れ渡り、雪の稜線と樹氷が素晴らし過ぎた!稜線フェチにはたまらない光景でしたな。
スタートが遅れたのと、登りに思ったより時間がかかってしまいましたが、その結果、山の中腹から夕日を拝むことができました。雲海の果てに広がる北アルプスのシルエット、過去最高とも言える夕焼けを堪能できて最高の登山!四阿山、素晴らしかったです。
谷川岳と合わせて、毎年登ってる八ヶ岳(赤岳)。冬に南八ヶ岳に登るのは初でしたが、贅沢に赤岳~横岳~硫黄岳を一気に回りました。昨年のテント泊縦走で歩いたコースだったので、ちょっと懐かしかったです。
今年はとにかく天気に恵まれていて、この日も雲1つない快晴でした。ただ、硫黄岳手前の稜線で、過去最高の暴風に合って一時避難したのは良い思い出w
八ヶ岳は手軽に縦走できる好きな山域なので、今年の夏もどこかしら縦走しようとは思ってます。
今年初の東北遠征にして、初のスノーモンスター!!時期的にはギリギリでしたが、運よくモンスター健在で、今まで見たことのない絶景が広がってました。
広大な稜線と山頂に整然と並んでいる樹氷たち。まるで登ってくるものを監視するかのように、静かに立ち並んでいる姿は何とも言えない不思議な感覚でした。樹氷付近には落とし穴も潜んでいたりと、危険もいっぱい。スノーシューorワカンは必須です。
麓にスキー場があるので、下山後はボード遊びに明け暮れました。厳冬期の締めに相応しい、最高の雪遊びでした。来年もスノーモンスターはどこかしら狙ってます。
4月に入って雪山も一段落。男4人で向かったのは八ヶ岳のすぐ近くにある飯盛山。その名も「飯盛山で大飯を食らうの会」!
この山は手軽に登れる上に、八ヶ岳の展望が抜群!これほど間近に八ヶ岳を眺められる山はそうないです。山頂に至る稜線はハイキングに最高で、初心者を連れてきて山の楽しさを知ってもらうのにも最適かと思います。
駅から登って駅に下りて来れるという点では、アクセスも抜群の山。
岩の殿堂、妙義山。そこらの低山とは異質な存在で、地図上には危険マークが目白押しのデンジャラスでクレイジーな山。鎖場がとにかく多くて道幅も狭く、低山ながら滑落事故も多発しているそうで、、、。
危険に満ちた山ですが、岩稜へ行かずに安全な一般道を歩いても奇岩・石門巡りを存分に楽しむことができます。
1日では妙義山全ては到底歩ききれません。紅葉も綺麗みたいなので、時期とルートを変えてまた登ろうかと考え中。
GW前半の屋久島の旅。山旅としては初めて飛行機使って海を渡ったこともあり、前半の核心的な旅となりました。3泊4日で全てが快晴という、雨が多い屋久島では稀な幸運に恵まれてとにかくラッキーでした。
1日目の島周遊に始まり、2日目の白谷雲水峡・もののけの森・ウィルソン株・縄文杉、3日目の宮之浦岳、4日目の横河渓谷と、見どころ満載の屋久島!洋上のアルプスと呼ばれるだけあって、最高峰の宮之浦岳以外にも素敵な山がたくさんあります。とても4日じゃ回りきれず、まだまだ回りた場所は残っているので、忘れかけた頃にまた行こうかな。
GW後半は北アルプスの立山へ。南の島から一転、雪の世界へ再び戻ってきましたw しかも今年初のテント泊。
吾妻山のスノーモンスター以降、正直、雪山はもうないだろうと思っていたのですが、豪雪地域の立山にはまだまだ雪がたっぷり残っていました、今年初のテント泊で、しかもバックカントリーと言うことでテント一式&ボード一式、さらに雪山装備もフル動員させたので、荷物がとにかく重かった。。。テント場に行くまでと帰るまでが過去最高とも言えるつらさだったけど、天然のゲレンデでの贅沢な滑走は最高に気持ちよかったです!白い毛の雷鳥にも出会えて満足の旅でした。
今回は滑りメインだったけど、立山は剱岳と合わせて夏に登る予定なので、立山の詳細はその時にでもレポしようと思います。
5月6日 高川山
記事にはしてないけど、GW最終日は秀麗富嶽十二景のNo11、高川山で締めました。屋久島、立山と遠征続きということもあったので、自分の馴染みのエリアに帰ってくるとやっぱり安心するねw 散歩気分でリフレッシュできました。
この高川山、前回登ったのは積雪時だったので、今回は山の印象がだいぶ違ってました。特に花!意外や意外に色とりどりの花が咲いてて、高川山の隠れた魅力に出会えた感じです。山頂からは毎度おなじみの富士山が一望できて、まさかその翌週に登ることになるとは、この時はまだ知る由もなく、、、。
秀麗富嶽は昨年制覇したけど、今年も暇ができたらふらっと回ろうと思ってます。やっぱり好きです、この山域。
そしてついにやってきたこの日!今年初戦のリベンジ戦、富士山。結局、これが今シーズンラストの雪山になりました。
チャンスがあればもう少し早めにリベンジに挑む予定だったんだけど、いろいろ他の山に繰り出したりでGW明けになっちゃいました。この日は風もそこまで強くなく、前回からの続きってことで5合目からアタックしたので難なく登頂~。下山でいろいろありましましたが、とりあえず無事に降りて来れました。
富士山でスタートした2013年の雪山の旅。ラストの雪山も富士山で締めるっていうのがどことなく縁を感じましたな。「富士で始まり富士で終わる」、これ、全然狙ってたわけじゃないけど、いい形で雪山シーズンを終えられたのでよかったです。
世界遺産登録の話もあるし、今年の富士山は混むぞ~!
富士山を終えた翌週、近場の低山「矢倉岳」から富士を眺めて物思いにふけってたりしましたw
雪がある所にはまだ冬の姿が残っているけど、近場の山に登ってみたらすっかり夏の陽気でした。「春どこいったの??」っていう感じで、気づけばあっという間に梅雨時期に入ってしまいましたな。
矢倉岳については、低山ながらも山頂は草原が広がっていて展望抜群!かなり気に入った山です。初心者にもおススメ。
そしてこの矢倉岳の翌週が、最初に語ったアニバーサリーへと続いて今に至っているわけです。
振り返ってみたら、何ともまぁあっという間の出来事で、初戦の富士山が「つい昨日のことのよう」とはいかないまでも、半年前とは思えないほど近しい思い出です。
これからいよいよ夏山ということで高山シーズンに突入するわけだけど、このままだと年末もあっという間に迎えてしまいそうな気がするね。。。忘れないためにも、1つ1つの旅はこれからも記録していくとして、今年の夏山も存分に楽しんで「あっという間の夏山だったなぁ」と振り返れたらいいと思ってます。
今年の夏に攻めたい山もすでにいくつか決まっていて、その1つが立山~剱岳。この2座は昨年の夏に行きそびれた山で、今年こそは行こうと思います。
あと最後に、すでに過去に登ったけど、今年の夏に再び登りたい山を3つ紹介しておきます。この3つの山は、これまで自分が登った山の中でも5本の指に入るほどお気に入りの山。機会があればぜひ登ってみてくださいな。
仲間たちには飽きれるほど言ってるけど、白馬岳はこれまで登った山の中でも群を抜いて感動した山。雪渓がまだそれほど踏み荒らされてなく、高山植物も満開となる梅雨明け7月がおススメです。今年もルートを変えて狙ってます。
【月山(山形)】
尾瀬を思わせる湿原と木道から、草原のような広大な稜線へと続く道。森林限界が低いこともあって、終始展望の良い道で続いて最高に気持ち良いです!優雅な山容はアルプスとは違った魅力がありますぜ!白馬岳に登ってなければ、この月山が一番好きと言っていたかもしれない、それくらいお気に入りの1座。
こうして思い出していたら登りたい気持ちも強くなるもんで、チャンスがあれば今年行けたらなぁと思います。
2年前の誕生日に登った山。この時はまだテントを持っていなくて、山小屋泊で北岳~間ノ岳を回りました。農鳥岳を行きそびれたので、今度はテント担いで三山回りたいと思います。個人的には北岳よりも間ノ岳の方が好きです。
白馬岳、月山と比べると優先度は低め。南アルプスはまだ南側(塩見岳以南)が全くの未踏なので、まずはそちらを歩きたいってのがあります。
他にも北アルプスの雲ノ平あたりにも行ってみたいし、尾瀬でゆったりテント泊もしたいです。行きたい場所がまだまだたくさんあるんで、今年の夏もどうなることやら、、、
とりあえず周りの仲間もテント買ったりして、徐々にエンジンかけ始めてるので、ぐ~たら終わらず熱い夏山シーズンにしてやろうと思います!
2013年後半戦へ―――