記事としては久しぶりの秀麗富嶽十二景シリーズ!
今回登ったのはNo6.扇山とNo7.百蔵山。どちらも山頂が広くて、富士山の展望が抜群。ルートも豊富で駅から直接登れるというアクセスの良さもあって、秀麗富嶽十二景の中でも人気のコンビ。
この2つの山に最初に登ったのは1年半ほど前。前回はちょうどツツジの最盛期に登ったけど、今回は前々日の降雪で、扇山山頂は見事な雪山になってました。
前回はお預けとなった富士山の展望もバッチリ見れたし、久しぶりにこの山域に仲間を連れてこれて、楽しい里山ハイキングになりました。やっぱり馴染みの山域に帰ってくると落ち着くよ。
ルートは四方津駅からスタートして猿橋駅に降りてくる、東から西へ横断するコース。
久しぶりの秀麗富嶽十二景―――
昨年のちょうど今頃だったね、大月市周辺に広がる”秀麗富嶽十二景”を全て登り切ったのは……。懐かしさもありつつ、あっという間の1年だったなぁ~、、
達成の瞬間の記事はこちら:「お伊勢山 ー 御前山 ー 岩殿山(秀麗富嶽十二景 完結編!)」
もう何回も言ってるけど、この山域は自宅からのアクセスが良くて、富士山の展望もいいので大好きなエリア。アクセスがいいってのは、大半が電車だけで駅から登れるっていうのも含まれてて、バスさえ使わずに済みます。おまけに丹沢や奥多摩よりも人が少なくて静かだしね。
No1~No12の全19座を完登したのが去年の年の瀬。今年も記事にしてないだけで、フラッと散歩に出かけたりしてました。自分が他の人より自信を持って詳しいといえる山域はここじゃないかな。
それくらい登ってる。
で、久しぶりに秀麗富嶽の記事を書こうと思ったのは、今回は珍しくお仲間を連れてきたってのがあるから。しかも、その仲間が今年一緒にたくさん登った、ゆーすけ&まさきだったしね。まさきに関しては、遥々千葉から3時間近くかけて駆けつけてくれたのもあるし、まずは一番人気の扇山~百蔵山を案内してきました。
スタートはJR四方津駅。高尾駅から4つ先の駅。よく思うのが、高尾山に登るんだったらほんの数分足を延ばしてこのエリアに登ればいいのにって。場所は山梨県だけど限りなく東京に近い山です。
扇山・百蔵山はルートがたくさんあって、この先の梁川駅、鳥沢駅、猿橋駅からもそれぞれアタック可能。前回は鳥沢駅から登ったので、そちらの記事も参考にしてくだされ。
四方津駅に着いたのが朝の8時過ぎ。残念ながら駅前にコンビニなどはなし。。
ここから登山口の犬目までは歩いて70分ほど。街中をひたすら歩くことになるので、それが嫌なら8:34に1本だけ出ている犬目行きのバスに乗車するのがいいかと思います。(時刻表はこちら)
自分たちは時間もあるのでのんびり歩いていくことに。
犬目までは、まずは大野貯水池を目指して歩けばOK。標識に従えば迷うことはないかと思います。
こちらが大野貯水池。桜の名所の1つで、春になるとそこそこ観光客が来るそうな。
意外と大きい池です。
中央道も越えて行く。位置的にはちょうど談合坂SAの入口。
アルプスや八ヶ岳方面に行くときに何度も通っているのに、ただの低山として見過ごしてしまう、、、そんなエリアが秀麗富嶽十二景。談合坂SAに立ち寄ったときは、少しだけ思い出してあげてください…笑
マイカー利用だとなかなか麓の街中を歩くっていうことはしないよね。こういう感じでのんびりのどかな街中を散策できるってのも、公共交通利用のイイところだと思ってる。
登山口の目印はこれ!まんまるの空。
こんなとこに空がいた。
1時間以上街中を歩いて、ようやく登山開始!まさきにいたっては、千葉から遥々3時間もかけてきてくれたので気合入ってるね。ホントお疲れさま!
木漏れ日暖かい森の中。これぞ里山の雰囲気、やっぱり落ち着くわ。
人がほとんどいないので、本当に静かです。
落ち葉フカフカの登山道。最初は登りが続くけど、コースタイムもそんなに長くないのでハイキング気分で楽しめる。
この時期は葉も散って、視界が開けた場所からは早速富士山が見れます。
尾根に出ると緩やかな道に。扇山のメジャールートは鳥沢駅からのコースなので、こちら側はものすごい静か。
、、、というか、この時期に秀麗富嶽を登っている人がそもそも少ないのか…(笑)
標高1000m付近から雪がチラホラ。2日前に降った雪で、東京でも初雪を記録したんだってね。
鳥沢駅からのコースの合流地点。ここから山頂までは30分ほど。
低山なのであっという間に登れちゃいます。
標高1000mを超えると、一面雪!!小麦粉まぶした程度に白くなってるだけだろうと思ったけど、思った以上の積雪で雪山堪能~
今回は特に狙ってなかったけど、これからの時期は降雪後を狙うと低山もいっそう面白くなるってもんよ!
フカフカの雪を踏みしめながらのんびりハイク。今年一年を振り返りながら登ったっけか。
ほぃ、あっという間に山頂。犬目から2時間程度のゆるゆるハイキングでした。
低山ながらも、富士山の展望抜群なのが秀麗富嶽の最大の魅力。この日は空気も澄んでいて、前回は見れなかった富士山もバッチリ。
ゆーすけとまさきも気に入ってくれたみたいで、よかったよかった(´∀`)
扇山のいいところが山頂の広さ。秀麗富嶽No1~No12の中でもおそらく一番広くて、大人数でも来れる。だから一番人気ってのもあるんだと思う。
狭いところは本当に狭いからね、この開けた山頂は貴重な存在。お隣の百蔵山も扇山に次いで広い山頂です。
まだ11時だけど、ここでお昼休憩。雪の上でも日差しが暖かくて風も全くないので快適でした。
ちなみに、百蔵山までの縦走路の途中で、ゆっくり腰を落ち着かせられる場所はないと思ったほうがいいです。途中に休憩場所が少ないのも秀麗富嶽クオリティー
積雪時には誰かしらが作ってくれてる雪ダルマ。意外に立派。
ボーっと富士山見てて、去年の秀麗富嶽制覇に明け暮れた日々をちょっとだけ思い返す。大変な山もいくつかあったけど、(1つを抜かして)どれも自分好みの山だったな。
ここらの山域だけはやたら詳しくなったもんだ。
天気がすごい良くて、都心の高層ビル群もしっかり見えた(写真だとわかりづらいけど)。手前の低い山が高尾山一帯。
スカイツリーも見えてたし、山梨とはいえ東京に近いってのがよくわかる。
休憩終えて、お隣の百蔵山へ。百蔵山はNo.7で標高は1003m。
この風景だけを見ると、なかなかの雪山に来たように見えるな。あまり雪が降らない山域だからね、この時期でここまで積もるのは珍しいと思う。
しばらく平坦な道を歩いた後に、一気に急坂を下っていく。扇山・百蔵山縦走路で一番の急坂がここ。凍結はしてなかったけど、軽アイゼンがほしくなった。
前回も思ったけど、ここを登って来る人はなかなか辛そうで、、、積雪時でなくても相当疲れそう。凍結してのこの傾斜はかなり厄介なので、これからの時期は軽アイゼンは持って行ったほうがいいかもしれません。
(ってか、ここらでまた膝痛めたし。。。orz)
下り坂が終わると雪もまたなくなって、平坦な尾根道に。
基本的に尾根道なので日差しが届いて明るい縦走路。扇山と百蔵山、それぞれ単体でも周回コースがあるけど、2つを縦走してもそこまで時間はかからないので、ぜひセットで登ってみて!
百蔵山手前で少しだけ急登があるけど、こっちの坂道にほとんど雪はなし。
13時20分、百蔵山山頂に到着。山頂も雪はほとんどなくて、扇山と標高が130mくらいしか違わないのにえらい差。
百蔵山からの富士山も素晴らしい~
これで秀麗富嶽十二景の中では滝子山と奈良倉山以外からは富士山を眺められたな。滝子山はまた何度か行くと思うけど、奈良倉山は、、、No1~12の中では唯一魅かれなかった山だし、機会があればかな(^^;)
ここの山頂もなかなか広くて快適。なぜかテントが一張りあった。
百蔵山も登り終えて、帰りは猿倉駅方面へ。地図を見てもらうとわかるけど、今回のコースは東から西へきれいに横断した感じです。
下山路の途中にある展望台。ベンチもあってここもおすすめの富士のビュースポット。
ベンチからの富士山。2本の樹がいい感じのフレーム。
南東の方角の展望。奥のほうに見える高い山は丹沢の蛭ヶ岳とか。
距離的には丹沢ともかなり近いです。
後は樹林帯を下っていけば終わり。
登山口までは意外とすぐで、そこから舗装路を歩いて駅まで向かう。
駅までは1時間近くかかるけど、時間ほど長くは感じないのでご安心くだされ。
途中にある立派な狛犬!ここ、前回も気になってたんだけど、とにかく情報が少なくて謎の場所。和田美術館って書いてあるけど、どうも閉館してるっぽい。
浄水施設を通っていく。日曜日だからなのか、人の気配は全くなし。
はるばる千葉から登りに来てくれたまさきもいるし、せっかくなので一応観光名所の1つである猿橋へ。
日本三大奇橋の1つ、猿橋。
こう言っては何だけど、、、三大奇橋の一つである割には、いつ行っても観光客が少なすぎて、どうもパッとしない場所。
ただ、猿橋の上から見る渓谷は、雰囲気良くて好き。紅葉が綺麗だったらなかなかの見栄えになると思う。
16時にJR猿橋駅到着。四方津駅がスタートだったから、ちょうど3駅分歩いたことになる。
時間的にも体力的にも、程よいハイキングでしたとさ。
こんな感じで、久しぶりに記事にしてみた秀麗富嶽十二景シリーズ。この山域は人一倍思い入れがあって、奥多摩や丹沢なんかよりも全然多く歩いている山域。
最初はほとんどの山を一人で登りに来たけど、2回目以降は仲間を連れてこようと思ってた場所で、実際にこうしてお仲間を連れてこれてるから幸せもんです。
しかも今回は今年何度も一緒に登ったゆーすけとまさきを案内できたしね。1年の振り返りを話し合えた意味でも、忘年会的な登山だった。
ちょうど1年前、ゆーすけがセッティングした飲み会で出会ったまさき。このブログを読んでくれてたみたいで、真っ先に駆け寄ってきて「ブログに出してくれ!」と言ってきた唯一の男。
だから今もこうして登場させてる(笑)
住んでる場所も遠いし、頻繁にはこの秀麗富嶽には来れないけど、気に入ってくれたみたいで本当に良かった!
ゆーすけは岩殿山、滝子山には連れて行ったし、高川山も登ったみたいだから、また違うところ案内しようかな。
秀麗富嶽十二景に関しての次の目標は、仲間から制覇者を一人生み出すことだったりしてます(笑)。今後も一人でフラッと登りに来ることはあると思うけど、なるべくこれからは仲間を連れてこようと思います。
だから、大月市さん!!どうかこの界隈に1つでいいから入浴施設を作ってくれ~~!!それだけが人を呼びにくい点なのよ。どこか適当に掘れば温泉出てきそうだし、頼みます!(笑)
以上、久しぶりの秀麗富嶽十二景シリーズでした!
おしまい
【日程】
2013年12月22日 快晴
【コースタイム】
JR四方津駅(8:15) — 大野貯水池(8:45) — 犬目登山口(9:40) — 扇山(11:00) — お昼休憩(~11:35) — 百蔵山(13:20) — 登山口(14:25) — 猿橋(15:30) — JR猿橋駅(16:00)