秋の北アルプス・焼岳へ日帰り紅葉登山に行ってきました。
新中の湯ルートの往復を歩きましたが、広場を過ぎてからの紅葉風景が圧巻の光景!カラマツの黄色も見事で、色とりどりの華やかな景色が広がっていました。
噴気ガスを上げる北峰山頂からは穂高連峰や槍ヶ岳、乗鞍岳など北アルプスの名峰も一望できて、天候にも紅葉にも恵まれた良き山歩きができました。
焼岳の紅葉、想像以上にすごかったです。
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まだまだ続く紅葉登山、今回は北アルプスの焼岳へ。
焼岳と言えば昨年の12月に雪山登山として訪れていて、展望がほとんどなく、ガスガスで、真っ白な、、、そう、文字通りのホワイトクリスマスを届けてくれた山。(惨敗でございました。。)
あれから10ヶ月。
まだ1年も経っていないですが、秋の焼岳も少し気になっていたので再び行ってみることにしました。
正直なところ、直近冬山として登っていたので無雪期の焼岳を舐めていた自分がいたけど、秋の焼岳、想像以上にすごい場所でした。
そして、10ヶ月前の雪山登山では、実は山頂に立っていなかったことを今回思い知ることになった……
2018年10月3日 焼岳 日帰り紅葉登山
2018年の夏山を大いに楽しませてくれた北アルプス。秋の紅葉登山でもお世話になります。
北アルプスの記事を書いていてなんだけど、今年は南アルプスに全然行けなかったのが心残り。どうにも南アルプスとは天気と休みが合わなかった2018年の夏~秋でした。
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早速こちらは”新中の湯ルート”の登山口駐車場。焼岳登山は上高地から登れるコースもありますが、紅葉が綺麗なのは中の湯温泉側と聞いていたので、こっちから登ることにしました。
水曜日の平日なのに、駐車場はまさかの満車で早朝にして路駐発生。秋の焼岳ってこんな人気者だったのかっ!?
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明るくなった6時ごろに登山開始。雪のあるなしは違うものの、10ヶ月前にも歩いているルートなのであまり久しぶりという感じはしない道。小一時間は樹林帯が続きます。
久しぶりに一緒に登るのはイソハタくんじゃないか。この岳人と焼岳日帰りというゆるふわハイクが実現するとは思わなかった。
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この焼岳登山は10月3日。この2日前に大型台風24号が通過したので、その影響なのか元からなのか、登山道には倒木箇所がいくつかありました。通る分には支障なかったけど、どちらかというと台風によって紅葉が散っていないかが心配だった。
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その心配も樹林帯を終える頃には杞憂になって、景色が開けると同時にいきなり紅葉ゾーンに入った。
徐々に紅葉とかではなくて、本当にいきなり世界が切り替わった感じ。青空と一緒に、黄色と赤が目に飛び込む。
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新中の湯ルートの中盤にある開けた広場、ここが最初の絶景ポイント。
最初の樹林帯はかなり端折って書きましたが、一時間ほど黙々と登った末のここ。
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焼岳と紅葉風景。
いきなりお目にかかれた素晴らしい景色。御嶽山もそうだったけど、火山の荒涼とした岩峰は紅葉の華やかさをさらに引き立ててくれる。
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ここから怒涛の紅葉ロード。
登山道の周りが紅葉で埋め尽くされていきます。
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谷間との合流地点。
ここも山頂の岩峰と紅葉をセットで眺められる絶景地点。冬はこの谷底を進んでいった形ですが、雪のない時期は脇に道が用意されていました。
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ここに来ると見えてくるのが穂高連峰。あの中腹にある北アルプス屈指の紅葉名所である涸沢も、おそらく今頃が一番のピーク。
平日の今もきっと混雑しているだろうけど、色づきに関してはここも引けを取らないくらい見事。
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谷間の脇を登って行く。
12月の時は、この時点から徐々にガスが濃くなって手探りで進むような状況だったけど、今日はその心配も全くなし。
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登山道わきの紅葉が本当に綺麗で、緑の笹の上に赤と黄色が散りばめられたカラフルな彩。
ある意味これも緑・赤・黄の三段紅葉じゃないかっ!
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ここら辺から山の斜面を見下ろせるようになってきて、はるか下まで色づいているのを見てさらに感嘆の声を上げる。
ちょっと思っていた以上の規模でビビっております。
奥に浮かぶようにそびえているのが鉢盛山。普段意識しない山なのに、この日はなかなかの存在感放ってました。
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この笹が良いアクセントになっているからなのか、緑の草原の上に広がる紅葉がすごく綺麗。
涸沢ともまた違う風景。標高が高くなるとここまで緑は残らないので、背の低い焼岳ならではの景色かもしれない。
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台風の影響を全然感じさせないくらい残っていてくれた紅葉。
カラマツの黄色主体の紅葉ではありますが、合間合間に見せてくれる赤も映え渡る。
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湾曲した岩のハーフパイプ、その中央に鎮座する岩場が山頂の北峰。
冬場も晴れていたらこんな感じで山頂が見えていたのか。。あの時はここら辺は真っ白で何も見えず、どこに山頂があるのかも全然わからなかったぜ……
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少し登っては振り返って景色に浸ってしまう。
それくらい素晴らしい景色。北アルプスって紅葉の名所が結構あるけど、焼岳の紅葉も間違いなく名所の1つ。平日なのに人がたくさん登っている理由も、これ見りゃ納得です。
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紅葉と焼岳
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ある程度登ると周りの樹々は姿を消して、風景は草紅葉に移り変わる。
見上げていた岩稜帯も少しずつ近づいてくる。
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草紅葉も見事なもんで、ここにも不思議と赤色が散りばめられた色彩豊かな色づき。
焼岳の紅葉は実にカラフリ~ですね。
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紅葉ばっかり目が行ってるけど、周囲を取り巻く岩壁もなかなかの迫力。
岩の白さがあるからこそ、紅葉の色も際立って見えている気がする。
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山の麓まで続くカラマツの黄葉。雲海の上に浮かんでいるような鉢盛山も見事でした。
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稜線が近づいてくると、南の方角に姿を現すのが乗鞍岳。
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草紅葉も終わって、最後は完全な岩場へ。
火山らしいゴツゴツした岩がそこら中に転がっていますがルートは明瞭。落石の心配も穂高界隈に比べたら全然なくて、無雪期の新中の湯ルートは終始登りやすかったです。
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焼岳は現在も絶賛活動中の活火山。
山頂の北峰には、わかりやすいように噴気ガスがプシューっと放出されています。
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稜線の鞍部に到着。目の前の尖った峰が焼岳の南峰ですが、南峰は立ち入り禁止になっているので登ることはできません。
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山頂直下にあるのが焼岳の火山湖。そこまでの大きさではないですが、これも火山特有の副産物。
あちらも立ち入り禁止なので、稜線からこうして眺めるだけになります。
池を取り囲むように建ち並ぶ岩壁。霊丸でくり貫かれたような丸い岩跡が面白い(幽白世代)
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噴気ガスが立ち上る北峰へ。一見、ガスが噴出しているこちらの方が危険そうな気もしますが、回り込む形で登山道がしっかりと用意されています。
そして、ガスの影響なのかなんなのか、この北峰の岩場だけがやたら白い。
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焼岳稜線からの眺め。こんな感じの岩が転がるカール帯をずっと登ってきた。
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最後の岩場に差し掛かると、強烈な硫黄臭が出迎えてくれます。
硫黄の影響で岩も黄色く変色して、おどろおどろしい感じに。
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朝の8時20分、焼岳北峰に到着。
登山口から2時間半ほどの行程でした。
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山頂に立ってまず目を引くのが、目の前に立ちはだかる穂高岳。
岩の殿堂らしいどっしりとした佇まい。肉眼では西穂高のロープウェイが運行しているのも見えました。
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左のちょこんと突き出た山が笠ヶ岳。そこから双六岳~西鎌尾根の稜線。右奥には槍ヶ岳の先っちょも見えてます。
7月に2泊3日の縦走をした槍ケ岳~双六岳の山旅がすでに懐かしい記憶。
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反対側には焼岳の南峰と火山湖、その背後に乗鞍岳。
雲のように見えるのは、山頂直下からは吹き出る噴気ガス。
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焼岳北峰の山頂は割と広い。
写真に写っている2つの岩場がいい感じの撮影スポットになりますぜ。
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┐(○`ε´○)┌
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こちらは霞沢岳。上高地から近いのに、グルっと大回りしないと登れず日帰りタイトな行程なので、いまだに登れていない山。
霞沢岳もいつか登りたいなと思いつつ、それ以上に目を引いたのが、すぐ手前に見える一段低い丘。12月の冬山登山で自分たちが山頂だと思ってたどり着いたのが、よく見たらあそこでした。
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あの脇に見えた看板みたいなのはよく覚えてる。
あそこは山頂じゃなかったのか……。ガスっていて北峰を見逃していたのを今知った。
まぁ、いい。冬の焼岳はまた来るさ。
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今日の行程はこれでおしまい。
10月上旬の北アルプスは朝晩は寒いけど日中はまだまだ暖かい。風も穏やかで過ごしやすかったので、結局2時間以上滞在してぼんやりとご飯食ったり景色を眺めたりしておりました。
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眼前の穂高連峰が最高のごちそう。
眺める人が絵になっておる。
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眼下に流れる川が梓川、そして上高地。
樹々の色づきもだいぶ下まで降りていましたが、上高地が紅葉の見ごろになるのはもう1週間ほど先と言った感じ。
11月も近くなれば、もう間もなく釜トンネルも封鎖となって、上高地も閉ざされた世界になります。
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山頂の真下からモクモクと立ち込める噴気ガス。
標高2455mと北アルプスの中では小柄ながらも、最も火山活動が活発な焼岳。傍から見ると独立峰のように佇んでいるので、北アルプスの中でも少し異質な存在な感じもします。
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エメラルドグリーンの火山湖(池)。
はるか西の方を見れば、白山もバッチリ見えました。見事な秋晴れで視界もずいぶんクリアです。
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なぜかこの日の焼岳山頂は最高に居心地が良かった。
気づいたら10時半すぎ、山頂に2時間以上居座ってのんびりとしてました。写真には写ってないですが、後からどんどん登山客も押し寄せて、結構賑やかな山頂でした。
日帰りでの登りやすさもあるし、平日でも焼岳はそれなりに人が入るんですね。
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11時前に下山開始。
少し下ったところから眺める南峰の尖がり具合もかっこいい。
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時間が経って陽の傾きが変わったからか、明け方よりも池が綺麗に見えました。
大きさはそこまでないですが、透き通ったエメラルドグリーン。火山の池ってだいたいどこも綺麗。
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下山は再び紅葉ハイクへ
やはり上から見下ろす紅葉全景が素晴らしい。特に中腹はカラマツの黄葉で埋め尽くされてます。
まだ色づいていないところも多かったので、焼岳は割と長い期間紅葉が楽しめそうな感じでした。
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紅葉に包まれた登山道を下って行く。
焼岳の紅葉は赤も印象的。こんなに綺麗に色づく山だったとは知らなかったわ。
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何となくここら辺の景色は槍沢にも似ている気がした。
あの岩が槍ヶ岳のような。
自分はこの焼岳が北アルプスで最初に登った山(7年前)だったけども、北アルプス登山の最初に焼岳はちょうど良かったんだと再認識。日帰りで登れて、標準タイムでもそこそこ余裕をもった行程が組めます。
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紅葉と霞沢岳。
昼に差し掛かっても、まだ続々と登ってくる登山者たち。
欧米系の外人さんが多かったのが少し意外。こんな晴天をつかみ取るとは持っていますね。
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紅葉がとにかく素晴らしいので、足が全然進まない。
この後も少し進んでは振り返ってみたり、の繰り返し。
写真をつらつらと載せておく。
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う~ん、素晴らしい。
期待していた以上の風景を見せてくれた焼岳、本当に良き山でした。北アルプスの紅葉は何もこれが初めてではないけど、他の山と雰囲気が少し違うのは緑が多いからなのかな。笹の草原も良い感じの秋色感を出してくれていました。
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カラフルな紅葉ロードももう間もなくおしまい。
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最初の絶景ポイントでもあった広場からの焼岳と紅葉風景をもう一度眺める。
午後から天候が崩れる予報でしたが、下山まで無事に持ってくれて最初から最後まで雲1つない秋晴れの下で歩けました。
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樹林帯に入れば、元の緑の森へ。
見上げればここら辺もカラマツなので、次週以降は逆にここら辺が黄色く華やかな景色に包まれそうでした。
山が全体的に色づく焼岳であれば、多少時期がずれてもそれなりの紅葉登山は楽しめるかと思います。
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12時半過ぎに登山口駐車場に下山完了。
登り2時間半、山頂滞在2時間半、下り2時間、いつにも増してゆるふわの北アルプス登山でした。
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下山後の温泉は沢渡まで移動して「さわんど温泉・梓湖畔の湯」へ。
平日の良いところは温泉が空いているところ。ここはいつも混んでいるイメージしかなかったけど、ほぼ貸し切りでした。
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締めに松本市内の「ものぐさ太郎」で天ざるそばを食して完パケでございます。
以上、秋の北アルプス・焼岳の日帰り登山でした。
山頂からの展望も良かったけど、やっぱり今回に関しては中盤の紅葉!衝撃的でした。
ここまで見事な色づきが見れるとは正直思っていなかったので、良い意味で裏切られた感じです。
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これまで焼岳は夏と秋と冬に登っていますが、どの時期もいいですね。他の北アルプスの山と比べても登山行程が短いので、7年前の自分みたく、初めての北アルプス登山にも良いかと思います。
紅葉も素晴らしいものがあるので、秋の焼岳は大いにお勧めです!
読んでいただきありがとうございましたm(__)m
(ランキング参加中↓)
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【日程】
2018年10月3日
5:50 新中の湯ルート登山口
8:20 焼岳北峰(~10:40)
12:40 新中の湯ルート登山口
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